目次
ピンポン玉をできるだけ多く所定の場所に入れる。
基本ルール
確実に多くのピンポン玉を集めて所定の場所に入れたい。それを行うために重要なことは次の2点であった。
ピンポン玉を入れる目的地は19mmの高さで囲まれているため、直径が40mmであるピンポン玉を入れるには、ただ単に押すだけでは難しい。そのため、ピンポン玉を枠の中に入れるには、少しだけも持ち上げていれる必要がある。その方法として考えられるのは、集めるときにピンポン玉を持ち上げる方法と入れるときに持ち上げる方法がある。私たちは、試行錯誤の末、両方の方式でロボットを作ってみることにした。
〜集めるときにピンポン玉を持ち上げる方法〜
私たちは、スロープのブロックを使って枠より高く持ち上げることができるスロープを作り、アームを回しながらピンポン玉をかき集め、スロープに沿って持ち上げる方法を考えた(左図)。右図は案が出た当初に作ったロボットの様子である。
〜入れるときにピンポン玉を持ち上げる方法〜
ピンポン玉を押すだけで入れることができるようにするために、kataの何度もの実験の末に生み出された構造(壁)を私たちは採用した。下図のように、ピンポン玉を枠と壁で挟み込むことによって、上に持ち上げる。そして、壁が枠に更に近づくことで枠の中にピンポン玉を押し込む。
今回のロボコンの課題で大きな問題となるのが、この紙パックだ。当初は、追突すれば、どうにかなるかと考えていた。だが、実際にできたフィールドを見てみると左図のように、紙パックの間にすき間がなく、しかも5つの紙パックだけが丁度入る広さだったのだ。そのために、無闇にぶつかって行くと、摩擦によって周りの紙パックも一緒に内側に入り、ピンポン玉が取りにくくなってしまう。だから、私たちは上から紙パックを覆い、引き抜いて紙パックを移動させることにした(右図)。
ピンポン玉を集めて入れるロボットNo.1
図1は私たちが長い時間をかけて作り上げたロボットである。このロボットは、集めるときにピンポン玉を持ち上げる方法を採用したロボットである。なお、1回目のロボコンに出場した。
ピンポン玉を集めて入れるロボットNo.2
苦労しながら作ったロボットであったが、なぜか2回目のロボコンのときには、図2に作り変えてしまった。このときのロボットは、入れるときにピンポン玉を持ち上げる方法を採用している。
ピンポン玉を集めて入れるロボットNo.1
ピンポン玉を集めて入れるロボットNo.2
ピンポン玉を集めて入れるロボットNo.1
ピンポン玉を集めて入れるロボットNo.2
図3は入れるときにピンポン玉を持ち上げる方法を採用したロボットに、紙パックを移動させることができる機能を取り付けたロボットである。つまり、このロボットは、プログラムさえ組むことができれば、一台で、この課題を行うことも可能である。なお、このロボットは1回目と2回目のロボコンで大きな変更はしていない。
黄色で塗ってあるところに、紙パックを移動させるロボットを設置し、緑色で塗ってあるところに、ピンポン玉を集めて入れるロボットを設置した。
第1回目のピンポン玉を集めて入れるロボットの黄色の2本の線は触角のようなものを表し、こちらを前としてプログラムを書いている。
1回目も2回目も完全にプログラムを書き終えることなく、時間切れとなってしまった。1回目のプログラムは、ロボットがフィールドに対して大きかったために、小さな誤差が大きな影響を与えてしまい、プログラムを作成することがかなり難しかった。また、1つの光センサーを利用して、ライントレースをしていたために回転センサーで同じ距離を走らそうとしても、左右の振り具合で大きな変化となってしまい、とても悩まされた。
2回目のプログラムは、小型化のおかげで、少し楽にはなった。だが、時間がなくピンポン玉を取った後を、実際に行えるかどうか確認をすることができなかった。このプログラムでは、なるべく同じような動きにはサブルーチンを使うようにして、プログラムを編集しやすいように、書いていった。
こちらは、一応戻ってくるところまでできた。多くの動きを回転センサーの値を利用してロボットをコントロールするようにした。また、紙パックを持って右折することが、前に突出しているためにかなり難しかった。
〜kata〜
回転センサーに頼りすぎたかもしれない。しかし時間でモーターを操作しても電池の電圧で移動距離が変化してしまうため、これも使いづらい。パックを運ぶマシンでは二回電池を新品に取り換えたが、そのたびにプログラムを変更しなければならなかった。誤差を無くすまたは小さくするプログラムと回転センサーを組み合わせるようにするべきだった。
〜PuKKu〜
時間が限られている中で、プログラムを作成することはとても大切なことだと感じた。なぜなら、今回のピンポン玉を収集するロボットは、実際に試したのは両方とも途中までだった。いくら素晴らしいロボットが作成できたとしても、プログラムがなくては動くことができない。だがら、プログラムはロボットの製作時間よりも長く時間をかけて、ロボットをコントロールできるようにする必要があることが分かった。そして、実際使用する場の大きさをきちんと把握して、その場にあったものを製作することがとても大切だと思った。
〜ゆあ〜
今回のロボコンではフィールドに対してのロボットの大きさをよく考えずに作ってしまったのが失敗の原因だと思う。小さいロボットで細かい制御をする方が大きいロボットで一度に取るより確実性があることを学んだ。
また、時間内に完成させることができず、先生やほかのグループに迷惑をかけてしまった。時間管理をしっかりすることも成功のために重要なことであると感じた。