課題

課題について

課題1のページ より要約すると、コースを走るロボットを作る、ということである。

今回は、E地点右折コースを選んだ。

ロボットについての概要


IMG_1389_A.png


IMG_1390_A.png


機体は取扱説明書に記載されているものを使用した。

タイヤに直結したモーター2つで前進後退右折左折をし、前面に取り付けた光センサーで左右に身を振りながらのライントレースをする。

この機体を使用する利点は、圧倒的に機体を組む時間や機体を考える時間を短縮し、その分プログラムに時間を大きく割ける、ということだ。

使用したプログラムと解説

プログラム:定義

 #define SPEED_H 35                                              //スピード定義 大
 #define SPEED_L 15                                              //スピード定義 小
 #define turn_right1 OnFwd(OUT_A,SPEED_H);OnRev(OUT_C,SPEED_H);  //大きく右折
 #define turn_right2 OnFwd(OUT_A,SPEED_H);OnRev(OUT_C,SPEED_L);  //小さく右折
 #define goFwd OnFwd(OUT_AC,SPEED_H);                            //直進
 #define turn_left1 OnRev(OUT_A,SPEED_H);OnFwd(OUT_C,SPEED_H);   //大きく左折
 #define turn_left2 OnRev(OUT_A,SPEED_L);OnFwd(OUT_C,SPEED_H);   //小さく左折
 #define TimerReset t0=CurrentTick();                            //タイマーリセット
 #define tMAX 140                                                

使用した定義である。

プログラム:ライントレース

 sub line_trace()
 {
    SetSensorLight(S2);
    long t0=CurrentTick();
    while(CurrentTick()-t0<tMAX){
      if (SENSOR_2 <= 30){
          turn_left1;
      }else if(SENSOR_2 <= 40){
          turn_left2
          TimerReset;
      }else if(SENSOR_2 <= 43){
          goFwd;
          TimerReset;
      }else if(SENSOR_2 <= 53){
          turn_right2;
          TimerReset;
      }else {
          turn_right1;
          TimerReset;
       }
 }
 }

使用したライントレースのプログラムである。しきい値は慎重に検討し、概ね問題なく作動した。

プログラム:SOUND_UP、一秒停止

 sub stop_and_beep1()
 {
    Off(OUT_AC);
    PlaySound(SOUND_UP);
    Wait(1000);
 }

SOUND_UPをして一秒間停止するサブルーチンである。

プログラム:SOUND_DOUN、一秒停止

 sub stop_and_beep2()
 {
    Off(OUT_AC);
    PlaySound(SOUND_DOWN);
    Wait(1000);
 }

SOUND_DOWNをして一秒間停止するサブルーチンである。

プログラム:左折と右折

 sub curve_left()
 {
    Off(OUT_AC);
    Wait(1000);
    OnFwd(OUT_A,SPEED_H);
    OnRev(OUT_C,SPEED_H);
    Wait(1000);
    Off(OUT_AC);
    Wait(1000);
 }
 sub curve_right()
 {
    Off(OUT_AC);
    Wait(1000);
    OnFwd(OUT_C,SPEED_H);
    OnRev(OUT_A,SPEED_H);
    Wait(2000);
    Off(OUT_AC);
    Wait(1000);
 }

一秒間停止した後、左折・右折をして一秒間停止するサブルーチンである。

課題には使用しなかった。なぜこれらのプログラムを書いたのかはわからない。

プログラム:交差点横断

 sub ignore()
 {
    Off(OUT_AC);
    Wait(1000);
    OnFwd(OUT_AC,SPEED_H);
    Wait(400);
    Off(OUT_AC);
    Wait(100);
 } 

交差点に差し掛かった際、線を一部無視して少しだけ直進するプログラムである。

十字路などを渡る際に使用した。

プログラム:メインタスク

 task main()
 {
    SetSensorLight(S2);
    long t1=CurrentTick();
    int m=0;                    //交差点カウンタ設定
    while(m <= 13){
       line_trace ();
       m = m+1;                 //交差点カウント+1
    if (m == 13){               //交差点カウンタの値が13の際…
       stop_and_beep2 ();
       Off(OUT_AC);
    }else if(m == 12){          //交差点カウンタの値が12の際…
       stop_and_beep1 ();
    }else if(m == 11){          //交差点カウンタの値が11の際…
       stop_and_beep1 ();
    }else if(m == 10){
       stop_and_beep1 ();
       ignore ();
    }else if(m == 9){
       stop_and_beep2 ();
    }else if(m == 8){
       stop_and_beep1 ();
    }else if(m == 7){
       stop_and_beep1 ();
    }else if(m == 6){
       stop_and_beep2 ();
       ignore ();
    }else if(m == 5){
       stop_and_beep2 ();
       ignore ();
    }else if(m == 4){
       stop_and_beep1 ();
    }else if(m == 3){
       stop_and_beep1 ();
       ignore ();
    }else if(m == 2){
       stop_and_beep2 ();
       turn_right1;Wait(430);Off(OUT_AC);Wait(100);
    }else if(m == 1){
       stop_and_beep1 ();
       turn_left1;Wait(250);Off(OUT_AC);Wait(100);
    }
    }
 }

これがメインのタスクである。

今回は、whileで延々とライントレースを繰り返し、ライントレースのサブルーチンから外れた時を「交差点検知」とし、交差点カウンタを用いて検知した交差点の数に応じてifで条件付けをした。つまり、交差点感知1回ごとに対応する動作をそれぞれ予め決めておくことでtask_mainのプログラムをできるだけ簡単に組めるようにした。

結果

ゴールすることはできなかった。

反省点

 上のtask_mainを見てわかるように、まず大まかなプログラムを書き、細かい微調整を定義やサブルーチンの後に付け足していけばよいと思っていたが、やはりプログラムのみで動作を制御しきるのは無理があった。

 具体的に言えば、E右折後にP点でS点に行かずQ点に向かわせる事ができなかった。SOUND_DOWN後に少し左折させることで交差点を無視させようとしたが、線にセンサーがなかなか反応せずプログラムの数値だけでは解決できなかった。

 おそらくもう少しタイヤ幅を狭くして小回りを利かせるか、センサーの位置を機体の中心に近づければ成功できたかもしれない。

まとめ

ゴールすることができず、非常に残念である。

 基本的なプログラムの骨組みは当初の構想通りに組むことができ、出来もいいものであったと思うが、やはりプログラムで細かい動作を制御するのは難しかった。

 次回の課題は今回の反省を踏まえて成功させたい。


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Last-modified: 2017-08-06 (日) 11:15:17