カスタマイズの方法など Debian Live の一般的な話題は本家のFAQにまとまった情報がありますので、そちらを参考にしてください。
以下は、主に「ロボティクス入門ゼミ」という授業の受講生からよせられた質問とその解決法をまとめたものです。 本家で配布しているオフィシャルなライブ・イメージにはあてはまらないこともあるので注意してください。
よくある質問・目次
USBメモリ上にホームディレクトリを作っている場合には、/home/user/.xsessionrc に次の一行を加えてください (このサイトで配布しているイメージを使っていれば、実際には # でコメントアウトされている以下の行を復活させるだけです)。
setxkbmap -rules xfree86 -model us -layout us
再ログインすれば (あるいはこのコマンドを実行すれば)、英語キーボードのレイアウトになるはずです。
持続的なホームがない場合には起動時のプロンプトで
live keyb=us kmodel=pc104
と入力してみてください。
一度ログアウトすると再ログインするにはパスワードが必要です。 ユーザ名は「user」、パスワードは「live」です (Debian Live のデフォルト)。
ノートパソコン搭載の CD・DVDドライブはそれほどスピードがはやくないので、もしメモリに余裕があれば(最低でも1GB以上)、起動時にシステムを全部メモリに読み込んでおくと操作が快適になります。そのためには起動画面(起動プロンプト)で
live toram
と入力してください。
USBメモリから起動できるパソコンをお持ちなら、最近に安くなっている USB メモリをぜひ使いましょう。
ここで配布しているイメージには wicd という無線LANの設定ツールが入っています。 xfce のパネルの中のディスプレイが重なったアイコンをクリックすると利用できる無線LANの一覧が表示されますので、そこで接続したい無線LANを選んでください。暗号化の設定などは無線LAN名の左に表示されている三角印をクリックして詳細メニューを表示したあと「高度な設定」を選んでください。 ただし、パソコンの機種 (無線LANのチップ) によっては、ファームウェアをメーカーのページからダウンロードする必要があったり、うまく作動しないこともあります。
NQC の他、iceweasel (ブラウザ), w3m (ブラウザ), icedove sylpheed (メールソフト), openoffice.org (オフィス), gimp (画像処理), inkscape, dia, xfig, imagemagick, g++, ruby, python, openssh-client など入っています。ロボティクス入門ゼミの授業で使うぶんにはおそらく十分でしょう。収録して欲しいソフトがあれば松本まで連絡をいただければ検討してみます (ただし Debian に含まれているものに限ります)。
可能です。ただし、収録している日本語PDF関連 (Adobe CMap ファイル) および無線LANのバイナリ・ファームウェアは、改変が禁止されていますので注意してください (詳しくは各パッケージのコピーライト情報 /usr/share/doc/*/copyright をご覧ください)。その他の収録ソフトは Debian の main に含まれているものだけなので自由に改変・再配布できます。ちなみに non-free なパッケージの一覧を表示するには、シェルを立ち上げて
vrms
と入力してください。
ext2 や ext3 などの Linux 用のパーティションは Windows や Mac では読めません (少なくともデフォルトの状態では)。 本家で紹介されている、ユーザ・データ用のvfat のパーティションをUSBメモリの最初に作って Windows でも認識できるようにカスタマイズする、という方法もありますが、USBメモリが安くなった現在、おそらくもっとも簡単な方法は、Windows で読み書きできる (vfatなどのファイルシステムの) USBメモリやSDカードなどをもうひとつ用意してそこにデータを保存 (あるいはコピー) することでしょう。
デフォルトではルートのパスワードは設定されていないので、
sudo -i
でrootになるか、
sudo passwd
で root のパスワードを設定してください。
nqcの -S オプションで指定してください。例えばシリアルポートの場合は /dev/ttyS0 や /dev/ttyS1、USB-シリアル変換アダプターを使っているときには /dev/ttyUSB0 などを指定します。
(例)
nqc -S/dev/ttyS0 -d test.nqc
デフォルトで RCX2 をターゲットとするようにカスタマイズしてありますので RCX1.0 に転送する場合は -Trcx というオプションをつけてください。 (例)
nqc -Trcx -d test.nqc
パネル内のターミナルのアイコンをクリックしてシェルを立ち上げ、次の例のような感じで nqc を実行してください。
nqc -Tspy -S/dev/ttyUSB0 -d ファイル名
ただし、-S で指定するシリアルポートは /dev/ttyS0 や /dev/ttyS1 のように実際に使うシリアルポートに応じて適宜変更してください。
nqc -TScout -d ファイル名
ファイルマネージャのメニューで「編集」→「アクションの設定」で、RCX2 や Spybotics のアクションを変更するか、これらを参考にして新たなアクションを追加してください (nqc のオプションを変更する)。
firm0328.lgo というファームウェア (RCX2.0用) を転送する場合には、シェルで
nqc -firmware firm0328.lgo
と入力してください (別の RCX が近くにあるときには、そちらに送られてしまうこともあるので気をつけてください)。
RIS 付属の CD-ROM に入っています。
Downloading Program:error Could not open serial port or USB device
のようなエラーが表示される場合は転送装置がちゃんとつながっていないかポートがデフォルトと違っている可能性があります。デフォルトでは RCX へ転送する場合は USB、SPCへ転送する場合は USB-Serial変換アダプタ (/dev/ttyUSB0) になっていますので、違うポートを使う場合にはファイルマネージャのメニューで「編集」→「アクションの設定」を選んで個々のアクションの設定を変更してください (nqc のオプションを変更する)。
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