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便利な小技を紹介します (Debian Live に非限定)。
最近はメモリがとても安くなっているのでramdiskを使う方法はおすすめです。
# mkdir /ramdisk # mount -t tmpfs -o size=6500m tmpfs /ramdisk
これで約6.4GBのramdiskが、/ramdisk にマウントされます。イメージサイズが1GBを越える場合には、最低でも6GBくらいのramdiskを用意する必要があります。
Windows(Vista まで?)ではUSBメモリの最初のパーティションしか認識しないので、USBメモリにvfatのパーティションを追加しても使えません(Window 7,8 は未チェック)。けちらずに、通常のvfatのUSBメモリをもう一本買いましょう。そうすれば Debian Live上でもWindows上でも読み書きできます。
授業での使用やイベントでの配布用として、 同時にたくさんのUSBメモリにライブイメージをコピーする方法を紹介します。
1,200円程度の安価なPCI用のUSBカードも販売されているので、 空きPCIスロットの多いデスクトップパソコンをお持ちの場合は とてもおすすめの方法です。 たくさんのPCIスロットを搭載したマザーボードは最近では少ないですが、 そのような古いマシンが近くに転がっていれば 古いマシンの有効活用にもなります。 USBハブを使用する方法と違って、USBケーブルがないのですっきりしますし、別途電源も必要ありません。 コピーのスピードも結構速いです。
最近のマザーボードならば GIGABYTE GA-P43-ES3G (gigabyte.com.tw) あたりがよさそうです。
下の写真の例では、1枚あたり5ポートのUSBカードを5枚差しています (合計25ポート)。 ちなみに前面のUSBポートに差したUSBメモリからDebian Live を起動して使っているので、内部にはドライブ類は一切ありません。
もともとこのマザーボードに(背面用に)USBが6ポート備わっているので 合計 5×5+6=31 本のUSBメモリに同時にコピーできます。 それでも足りなければ、USBのハブ使ってさらにポートを増やすこともできます。
ちなみに写真に移っているUSBメモリの場合 (Transend JetFlash V33 2GB)、コピー速度(書き込み速度) は、
でした (約620MBのイメージをコピー)。 もっと高速なメモリであれば、もう少しスピードは出ると思います。
ところで先日、「様々な分野でUSBメモリーを使った製品が登場」(slashdot.jp) というスレッドで 60 Port USB Flash Drive Duplicator (vconsole.com) が紹介されていましたが、なんと価格は7,999ドルだそうです。
USBハブを使えば、ノートパソコンからでも大量のUSBメモリのイメージをコピーできます。
この写真の例では、Thinkpad X61 に7ポートのハブ(USB-HUB212DS)を2つ同時に使って、同時に14本のUSBメモリにコピーしています。
この時のコピー速度は約 2.7MB/s で、約620MBのイメージを約4分で書き込みました。1本のみの場合には約 6MB/s で書き込めるメモリなので、ノートパソコン&14本同時コピーのわりにはまずまずの速度ではないでしょうか (ちなみにデスクトップマシンでは、同じUSBメモリと同じハブを使って 4MB/s 程度の書き込み速度が出ました)。
同時に5ポート以上を使用する場合には電源を別途供給したほうがよいでしょう (ノートパソコンでは必須?)。
最近では、超小型の MicroSD リーダが500円以下で出回っているので、 これをUSBメモリとして使えば、常時パソコンに差したままでも気になりません!?
8GBのMicroSDHCを差して使えば、 たとえ(?) Debian であっても 容量不足になることはないでしょう。
速度も一般的なUSBメモリと比べても遜色ないので、SLC搭載の高速USBメモリが減ってしまった今、「MicroSD+超小型リーダ+ライブ・システム」はもっと注目を浴びてもよい気がします。
一本のUSBメモリに2つのパーティションを切って home 用のパーティションを 用意する方法も悪くはないのですが、この方法ではシステムをアップデートする時に ユーザのデータのバックアップを取る必要があります。
上の写真のようにシステム用とユーザデータ用にUSBメモリを2本用意すればこの問題を解決できますが、USBポートの少ないパソコンでも、下の写真のようなMicroSDリーダ内臓のUSBメモリを使うことで、USBポートの少ないノートパソコンでもハブを使わずに home を別のメディア (MicroSD,MicroSDHC) に確保することができます。 こうしておけばシステムをアップデートする際に、home 内のデータを一旦退避させておく必要はありません。
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