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松本成司 Seiji Matsumoto (matsu AT johnen.shinshu-u.ac.jp)
このページでは信州大学で開講している「ロボティクス入門ゼミ」という授業用に作成した非公式の Debian Live CD と Debian Live USB メモリ (正しい名前は Live USB stick?) のディスク・イメージを配布しています。
このライブ・イメージは Debian の live-helper という便利なツールを使って作成してあります。 基本的には Xfce4 デスクトップ環境で日本語の表示・入力などができるよう必要なパッケージを追加して、 NQC という LEGO Mindstorms 用の開発環境を使えるようにしたものです。しかし NQCの他にも、ブラウザ (iceweasel, w3m) やオフィス・スイート (openoffice.org)、グラフィクス関連のソフト (gimp, xfig, inkscape)、g++、python、ruby、openssh-client などを追加してありますので、 一般的な(?)ライブCD、ライブ・システムとしてもそれなりに使えるのではないかと思います。 ただし、NQC での入門的なプログラミング学習を第一の利用目標にしているので、Debian の各パッケージの設定は基本的にはデフォルトのままで、ほとんどカスタマイズしていません (が、それほど問題なく使えています --- 開発者・メンテナの方々に感謝!)。
使用は自己責任でお願いします (授業の受講生に対しては、可能な範囲でサポートします)。 もしここで配布しているイメージやこのサイトの情報を利用してなんらかの被害を被っても、松本はいかなる責任も取ることはできません (もちろん各ソフトウェアの開発者やメンテナも責任をとることはできません)。
目次
以下のイメージの置き場所は暫定的なものなので近いうちに変更するかもしれません。
上記ディスクイメージの使用・コピー・再配布は自由ですが、ライセンスに関する次の点に注意してください。 カスタマイズやビルドの方法は、本家のページや本サイト内のページを参考にしてください。
これらのディスクイメージに含まれているソフトウェアは、NBC(MPLで配布されているフリーのLEGO Mindstorm NXT用開発環境)と以下に挙げる non-free なパッケージを除いて、Debian GNU/Linux の main セクションに含まれているパッケージだけで構成されています。 つまりそれらは Debian Free Software Guideline (DFGL)に適合するライセンス (GPL2など) で配布されていますので自由に改変・再配布可能です。ソースは apt-get で Debian のミラーサイトから入手できます。
一方、次に挙げたパッケージについては、再配布自体は許可されているものの改変再配布が許可されていません。 詳しくは、各パッケージのコピーライト・ファイル (/usr/share/doc/*/copyright) をご覧ください。
このライブシステムに含まれない、ネットワークやグラフィックスの non-free なバイナリ・ドライバが必要な場合は sidux のページのヒントあたりを参考にしてセットアップすれば動く可能性があると思います。
上のライブ・イメージからライブUSBメモリを作成する方法を説明します。 USBメモリ内のデータはすべて消去されますので必要なファイルがあれば必ずバックアップをとってください。
以下の説明では不十分だと感じた方は、本家のページ 「Generation of images for USB memory sticks」(wiki.debian.org) をご覧ください。
USBメモリをマウントしていない状態で dd を使ってイメージを書み込みます。
dd if=イメージファイル名 of=デバイス名
(例)
dd if=debian-live-sid-i386-xfce-nqc-ja-unofficial-686-20081121.img of=/dev/sdb bs=1024k
ここで「イメージファイル名」はダウンロードしたイメージのファイル名で、「デバイス名」は /dev/sdb などのUSBメモリのデバイス名です (ここでのデバイス名は /dev/sdb1 のようなパーティション番号まで含んだものではなくデバイスまるごとの名前です)。デバイス名が分からない場合には /dev/disk/by-id/ にあるリンクを参考にしてください。
イメージをコピーすると、ライブシステム用のパーティションが一つできます (例えば /dev/sdb1)。この状態でも読み込み専用のライブシステムとして使えますが、ユーザのデータ保存用のパーティションを作成する場合には、さらに以下のような作業が必要です。
基本的には、home-rw というボリューム名のついた ext2 または ext3 のパーティションがあれば起動時に自動的に /home にマウントしてくれます (同一のUSBメモリ上になくてもかまいません)。 ちなみに home-rw の代わりに live-rw というボリューム名をつけておくと /home 以下だけでなく / 以下の変更がすべて差分として保存されるので、パッケージの追加など、さらにカスタマイズをしたい場合には、live-rw というボリューム名にしてください (ただし差分は圧縮されないので、 sid を使っているこの配布イメージをアップデートした場合、容量があっという間に増えてしまうので注意してください)。
さて、一本のUSBメモリで済ます場合には、cfdisk などのパーティション操作のツールでさらにホーム用のパーティションを追加します。
cfdisk デバイス名
(例)
cfdisk /dev/sdb
ここでも「デバイス名」は /dev/sdb のようなデバイスまるごとの名前です。
ホーム用のパーティションを追加したら、そのパーティションを ext3 (または ext2) でパーティションの初期化して home-rw というボリューム名をつけます。
mkfs.ext3 デバイス名 -L home-rw
(例)
mkfs.ext3 /dev/sdb2 -L home-rw
ここの「デバイス名」は /dev/sdb2 のような追加したパーティションのデバイス名です。 これでライブUSBメモリのできあがりです。ユーザのデータや設定もちゃんと保存できます。
ライブ・システムの入ったUSBメモリとは別にユーザ・データ用のUSBメモリ (やハードディスクなど) を用意できる場合には、そのUSBメモリのパーティションを上と同様に home-rw というボリューム名をつけて初期化してください。 新品のUSBメモリや Windows, Mac などで使っていたUSBメモリであれば、デバイスまるごとが最初のパーティションになっているはずなので (もともとパーティションが切られているはずなので) 単に
mkfs.ext3 デバイス名 -L home-rw
(例)
mkfs.ext3 /dev/sdc1 -L home-rw
のような感じで初期化しておけばよいと思います。
本家の Wikiによると dd for Windowsや WinRaWrite というツールを使えば簡単にコピーできるようです。(松本はまだ試していません)
(作成中)
cdrecord や wodim を使えばコマンド一発で書き込めます。例えば
wodim -eject ISOイメージファイル名
持続的なホーム・ディレクトリが必要な場合は、上記のUSBメモリについての説明を参考にしてください (home-rw というボリューム名のパーティションを用意する)。
ISOイメージからCDを作成できるCD/DVDライティングツールを使ってください。
授業用に作成した「DebianLive/使い方」を参考にしてください。
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