(準備中)

以下の説明は、Debian GNU/Linux の testing (lenny), unstable (sid) 上でライブシステムを作成する方法です。

* 下準備 [#j68bb16f]

** live-helper のインストール [#x2adb385]

 apt-get install live-helper live-initramfs

live-helper だけでなく live-initramfs もインストールしておきます。

** apt-cacher のインストール [#p8a362ef]

何度もライブシステムを構築する場合には、proxy ソフトの apt-cacher をインストールしておくと便利です。

 apt-get install apt-cacher

とりあえずデフォルトのままでも動くと思います。ポートの変更やアクセス制限などの設定が必要であれば /etc/apt-cacher/apt-cacher.conf を編集します。
デフォルトの設定で、

 http://localhost:3142/

でアクセスできればOK。

もし /var/cache/apt/archives/ 以下に deb ファイルが残っていれば、ダウンロード時間の節約のために apt-cacher-import.pl という付属のツールで apt-cacher にインポートしておきます。

 /usr/share/apt-cacher/apt-cacher-import.pl -r /var/cache/apt/archives/

デフォルトでは apt-cacher は www-data の権限で動くので、インポートした deb ファイルも一応 chown しておきます (これは必要なし?)

 chown www-data:www-data /var/cache/apt-cacher/var/cache/apt-cacher/packages/*.deb

** qemu のインストール [#a0622e6c]

できたイメージ を CD に焼き付ける前にテストしてみるために qemu もインストールしておきます。

 apt-get install qemu

* 試しにビルドしてみる [#naef5521]

作業するためのディレクトリを適当に作って、そこに移動します。

 mkdir debian-live
 cd debian-live
 su

ディレクトリ名は何でもかまいません。

以下は root で作業します (sudo でもうまく行く?)。
まず、

 lh_config

これで、カレントディレクトリの下に config/ と scripts/ というディレクトリができているか確認します (以下のようにさらにオプションで種々の指定をする場合は、実はこのステップは必要ありませんが…)。

この後、種々の設定は config/ 以下のファイルを直接編集せずに lh_config コマンドで行います。テストビルドなので、とりあえずミラーサイトだけ指定しておきます。
以下の例では ftp.jp.debian.org をミラーサイトに指定しています (近くのミラーサイトに置き換えてください)。
 lh_config --mirror-bootstrap "http://localhost:3142/ftp.jp.debian.org/debian/"
 lh_config --mirror-chroot "http://localhost:3142/ftp.jp.debian.org/debian/"
 lh_config --mirror-binary "http://ftp.jp.debian.org/debian/"

lh_config の後にオプションを続けて指定すれば、この例のように3回 lh_config を実行する必要はありません。

これでビルドします。

 lh_build

少し時間がかかりますが、これでカレントディレクトリに binary.iso というファイルができればビルド成功です。

qemu でテストしてみます。

 qemu -cdrom binary.iso

このISOイメージを cdrecord などで CD に焼き付ければ、ライブCDのできあがりです。
例えば、

 cdrecord -eject -data binary.iso

* 言語設定やインストールするパッケージのカスタマイズ [#i6560e21]

セクションを指定 (contrib や non-free のパッケージをインストールする場合)
 lh_config --categories "main contrib non-free"

言語の指定
 lh_config --language ja

ブート時のパラメータ指定
 lh_config --bootappend-live "locale=ja_JP.UTF-8 keyb=jp kmodel=jp106"

ディストリビューション指定 (sid または lenny)
 lh_config -d sid




* 参考リンク [#n52d67d1]

- http://wiki.debian.org/DebianLive (本家)
- [[Debian Live 3分クッキング:http://cliplife.jp/clip/?content_id=d068osmn]] (Debian開発者のやまねさんによるプレゼン)


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS