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松本成司 Seiji Matsumoto (matsu AT johnen.shinshu-u.ac.jp)
live-helperがlenny用の1.0.x から squeeze,sid用の2.0 にアップグレードされて、使い方が少し(?)変更になりました。詳しくはchangelog (/usr/share/doc/live-helper/changelog.Debian.gz) や[[本家のページ (live.debian.net):http://live.debian.net/devel/live-helper/todo/]] を見ていただくことにして、本サイトの説明に関係のありそうな変更箇所を以下まとめてみます。
(のがじゅんさんのサイト http://www.nofuture.tv/index.rb?DebianLive に関連メモ、上記Todoの日本語訳あり)
*squeeze/sidでの変更点 (%%live-helper%% live-build 2.0 について) [#pee5b51a]
#contents
lenny用のlive-helper 1.0.x から squeeze/sid用のlive-build 2.0 にアップグレードされて、使い方が多少変更になりました。詳しくはchangelog (/usr/share/doc/live-helper/changelog.Debian.gz) や[[本家のページ (live.debian.net):http://live.debian.net/]] を見ていただくことにして、本サイトの説明に関係のありそうな変更箇所を以下まとめてみます。
(のがじゅんさんのサイト http://www.nofuture.tv/linux/debianlive に関連メモあり)
*パッケージ名の変更 [#sd478eaf]
live-helper から live-build, live-config になりました。live-helper は transitional package になり削除可能ですが、残しておくと古い(2.0~a19-1以前の2.0.x?) lh コマンドもとりあえず使えるようです (さっさと削除してはやく移行したほうがよいかも)。あと、起動時の設定を行うための live-initramfs が live-boot-initramfs-tools になりそのフロントエンドとして live-boot というパッケージが追加されたようです。(2010-10-06追記)
とりあえず、必要なツールは
# apt-get install live-boot live-build live-config
でインストールされると思います。(2010-10-07追記)
*コマンドの変更 [#lbba3996]
1.0.x ではそれぞれ別に用意されていた設定、ビルドのためのコマンド (lh_config, lh_build など) が、lh という単一のコマンド (wrapper) に統一されました。しかし基本的には、lh_config などのコマンド中のアンダースコアを空白に置き換えるだけでいいはずです。
live-helper 1.0.x ではそれぞれ別に用意されていた設定、ビルドのためのコマンド (lh_config, lh_build など) が、%%lh%% lb という単一のコマンド (wrapper) に統一されました。しかし基本的には、lh_config などのコマンド中のアンダースコアを空白に%%置き換えるだけでいいはずです。%% 置き換えて lh を lb にするだけでいいはずです。
(2010-10-06訂正)
|1.0.x|2.0|h
|lh_config | lh config |
|lh_build | lh build |
|lh_clean | lh clean |
|live-helper 1.0.x (lenny)|live-helper 2 (squeeze,sid)|h
|lh_config | lb config |
|lh_build | lb build |
|lh_clean | lb clean |
例:
$ lh clean --all
$ lb clean --all
*オプション名の変更 [#z3c91d35]
** セクション指定 [#m8c3e8d3]
main contrib non-free などのセクションを指定するコマンドが変更されました。
| 1.0.x | 2.0 |h
|live-helper 1.0.x (lenny)|live-build 2.x (squeeze/sid)|h
| --categories | --archive-areas |
例:
$ lh config --archive-areas "main contrib non-free"
$ lb config --archive-areas "main contrib non-free"
** localeの指定など (2010-10-07追記) [#e04f8f66]
ブート・オプション (--bootappend-live)で指定可能なパラメータが変更になっています。
詳しくは live-config の manpage に載っていますが、代表的なものをあげておきます。
- live-config.locales (または単に locales) (以前は locale) ・・・コンマで区切って複数のロケールが指定できるようです、が指定の仕方が悪いのか現在のところうまくいっていません...
- live-config.keyboard-layouts (または単に keyboard-layouts) (以前はklayout?)・・・これも複数のレイアウトが指定できるようです。
- live-config.keyboard-model (または単に keyboard-model) (以前は kmodel?)
ただし lenny のイメージを作成する場合にはこれらの新しいオプション名は認識されず、従来のオプション名にする必要があるようです。(2010年10月14日追記)
例:
$ lb config --bootappend-live \
"live-config.locales=ja_JP.UTF-8 \
live-config.keyboard-model=jp106 \
live-config.keyboard-layouts=jp \
persistent quickreboot"
参考URL
- http://lists.debian.org/debian-live/2010/08/threads.html#00190 以下のスレッド
- http://www.sakopc.info/hiki/hiki.cgi?Devian+Live
*パッケージリストの指定方法 [#fa60dc62]
個人的には、お手軽カスタマイズをする上でこれが一番大きな変更だと思っています。
個人的には、これがお手軽カスタマイズをする場合の一番大きな変更だと思っています。
1.0.x ではインストールしたいパッケージリストを列挙したファイルを作業ディレクトリの下の config/chroot_local-packageslists/ に保存した上で lh_config で
1.0.x ではインストールしたいパッケージ名を列挙したパッケージリストのファイルを作業ディレクトリの下の config/chroot_local-packageslists/ に保存した上で lh_config で
$ lh_config --packages-lists "foo bar"
のように指定する必要があったわけですが、2.0 では
-ローカルな (独自の) パッケージリスト名には .list という拡張子をつける (例: foo.list)
-保存場所は 1.0 と同じく config/chroot_local-packageslists/ 以下
- lh config でパッケージリストをわざわざ指定しなくてもよい (config/chroot_local-packageslists/ の中にある *.list というファイルはすべて自動的に登録される)
- lb config でパッケージリストをわざわざ指定しなくてもよい
となったようです。したがって /usr/share/live-helper/lists/ にもともと配布されているリスト以外は (つまり個人的に作成したリストについては)、あるリストで他のリストを include する必要はなくなった、ということです。
となったようです。
つまり config/chroot_local-packageslists/ の中にある *.list というファイルはすべて自動的に登録されるようになりました。
まあ、1.0 においても "foo bar" のようにパッケージリストを二つならべて指定するか、 "foo" だけを指定して foo の中で『#include <bar>』のようにincludeするか、という2種類の方法は本質的には同じことなので、2.0の方法のほうがすっきりしているような気がします。
したがって /usr/share/live-helper/lists/ にもともと配布されているリスト以外は (つまり個人的に作成したリストについては)、あるリストで他のリストを include する必要はなくなった、ということです。
まあ、1.0 においても "foo bar" のようにパッケージリストを二つならべて指定するか、 "foo" だけを指定して foo の中で『#include <bar>』のようにincludeするか、という2種類の方法は本質的には同じことだったので、この新しい2.0の方法のほうがすっきりしているような気がします。
*その他 [#tb104d3a]
-リポジトリの追加方法?
-マルチイメージの作成 ( lh config --binary-images "usb-hdd iso" ) のようなことができるらしい?
-マルチイメージの作成 ( lb config --binary-images "usb-hdd iso" ) のようなことができるらしい (未確認)
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