最近のノートパソコンはシリアル端子の付いていない機種が多く、RIS1.0付属のシリアル接続の赤外線タワーや Spybotics付属のケーブルを使うのに不便です。

しかし、いろいろなメーカが発売している USB-シリアル変換アダプタを使って、少なくとも Linux上では快適にこれらのタワーやケーブルを使うことができます。これまで筆者の使用してきたのは、すでに倒産した Justy というメーカの UCR-01 という製品です。ずいぶん前に家電屋で4,500円くらいで購入しました。
最近ではもっと安価な製品が簡単に手に入ると思います
(例えば、[[秋月電子のUSB・シリアル変換ケーブル:http://akizukidenshi.com/catalog/items2.php?p=1&q=M-00720]]
など)。

このJustyの製品や秋月電子の製品には、Prolific社製の PL2303 というチップが使われています。
このデバイス用のドライバ (pl2303) は Linux 2.2 の時代から存在しているようですが、
2.4系や2.6系のカーネルでも問題なく使えました。
実際に接続すると

 usb 4-2.1: new full speed USB device using address 113
 pl2303 4-2.1:1.0: PL-2303 converter detected
 usb 4-2.1: PL-2303 converter now attached to ttyUSB0

のようなカーネルのログが残ります。ですので NQC でプログラムをRCXに転送する際には、/dev/usb/ttyUSB0 
というデバイス名をシリアルポートとして指定します (devfs,udevを使用している場合)。例えば、
 nqc -S/dev/usb/ttyUSB0 -d hogehoge.nqc
のようなコマンドで転送できるはずです。SpyboticsのSPCへの転送もばっちりです。

もちろん PL2303 以外のチップを使用している製品でも
Linuxでサポートされているチップを積んでいれば利用できる可能性が高いでしょう。
USB-シリアル変換のサポート状況についてはカーネル付属のドキュメント Documentation/usb/serial.txt や 
http://www.qbik.ch/usb/devices/devices.php
の「Serial (USB-to-Serial converter)」を参考にしてください。

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